優位に立てる競馬予想
“走破時計に着目していますか!?”と聞かれると、ドキッとするのではないでしょうか。(笑)
走破時計に着目している方は、少数派だと思います。
多くの競馬ファンが意識していないことに着目することで、競馬予想が優位なものになりますので、ぜひ最後まで読んでください。m(__)m
先に結論を述べます。
🌟結論🌟
“走破時計重視”の競馬予想によって、思わぬ“穴馬”を見つけることができます。
走破時計が着目されない理由
走破時計の価値を見極めるには、同じ条件で比較する必要があるため、面倒です。(+_+)
“軽い芝・ダート”の走破時計は早く、“重い芝・ダート”の走破時計は遅い傾向にあります。
また、走破時計は、芝の損傷や含水量にも影響を受けるため、同日や前後の開催日で計時されたものでない限り、単純に比較することができません。
多くの競馬ファンが、少ない労力で勝ち馬を見極めようとするので、走破時計は敬遠されがちです。
走破時計に着目するメリット
多くの競馬ファンが敬遠するということは、裏を返せば、走破時計に着目するだけで、思わぬ“穴馬”を見つけることができるということです。
走破時計に着目するメリットは、主に2つです。
①穴馬の存在に気づく
昇級戦では、クラスの壁に阻まれて苦戦する傾向にあるため、人気にはなりにくいのですが、持ち時計が優秀であることに気づければ、昇級即通用の穴馬を見つけることができます。
過少評価された昇級戦の穴馬が狙い目
②持ち時計のない危険な人気馬に気づく
走破時計が早い馬場では、持ち時計のない馬は凡走する傾向にあるので、危険な人気馬を事前に察知できます。
主に下級条件
【参考書籍】
走破時計のデータは、棟広良隆氏の著書“激走レンジ究極ガイド”掲載の“ムネヒロタイム”が非常に参考になります。
同氏が独自に算出した基準タイムで、馬券圏内(3着以内)に突入できるかどうかを目安しているので、実践的です。
走破時計を予想に反映させる方法
①昇級戦の穴馬を狙う場合
クラスが上がると、レースのレベルも上がるため、穴馬になりがちですが、早い走破時計があれば、昇級戦でいきなり通用する場合もあります。
狙う穴馬の走破時計が昇級戦で通用するか否かは、ある程度の見極めが可能です。
通用すると判断できれば、昇級戦でも狙ってみる価値はあります。
勝ち馬に求められる走破時計は、クラスが1つ上がるごとに、概ね“コンマ5秒”早くなります。
“コンマ5秒”早くなるということが、最大のポイントです。
1勝クラスの芝1600m戦で勝利した馬が、2勝クラスの芝1600m戦で通用するか否かを見極める場合を“例”とします。
1勝クラスの走破時計が、“1分34秒0”。
同日、同じ競馬場で芝1600m戦があったとします。
その走破時計と、“1分34秒0”を比較し、2勝クラスで通用するか否かを見極めます。
2勝クラスの芝1600m戦があれば、走破時計を単純比較します。
2勝クラスの走破時計が、“1分33秒2”であったとすれば、“コンマ8秒”遅いため、昇級戦では通用しない可能性が高いと判断できます。
2勝クラスの走破時計との差が少ないほど、昇級戦で通用する可能性が高くなります。
3勝クラスの芝1600m戦があれば、その走破時計に、“コンマ5秒”プラスすることで、2勝クラスで求められる走破時計(想定)がわかります。
あとは、1勝クラスの走破時計と2勝クラスの走破時計(想定)を比較するだけです。
“馬場レベル”は、常に変化するものですので、同日同条件で比較しないと意味がありません。
同日、同じ競馬場で同条件のレースがなければ、その前日、もしくは翌日の同条件と比較することもできます。
ただし、馬場レベルに“差”がないことが条件となります。
いうまでもなく、同日、同じ競馬場での同条件と比較した方が、“正確”です。
クラスが1つ上がるごとに、走破時計が概ね“コンマ5秒”早くなると述べましたが、3勝クラスとオープンの走破時計には、“差”はありません。
また、未勝利戦や2000m超のレースでは、走破時計にバラつきがありますので、この予想方法は活用できません。
比較対象のレースが異常に低レベルであったり、天候が急変したなど、全幅の信頼が置けないこともありますが、“目安”にはなります。
走破時計の価値を見極める際、いろいろと条件があって面倒なのですが、予想に活用できることは間違いありません。
面倒が増えるだけ、ライバルも減るので、着目するだけの価値はあります。
②高速馬場で早い走破時計(持ち時計)のある穴馬を狙う場合
走破時計の感覚に慣れてくれば、レース当日に計時されたタイムが、全体的に早いと感じることがあります。
馬場がきれいな開幕週で発生しがちな現象、いわゆる、“高速馬場”です。
“高速馬場”では、持ち時計のない馬は凡走し、持ち時計のある馬は好走します。
“高速馬場”では、持ち時計のある、“選ばれた馬”しか好走できないので、持ち時計のある穴馬がいれば、チャンス到来です。
競馬新聞の馬柱上段に、出走距離の“最高タイム”が掲載されています。
馬券圏内に好走、もしくは勝ち馬と着差が僅かで惜敗した際の“最高タイム”の早い馬が狙い目です。
勝ち馬と着差のある“最高タイム”には、価値がありません。
持ち時計のある馬は、概して能力が高く、人気馬になっていることが多いのですが、たまに人気薄となっていることもありますので、馬柱を注意深く凝視してください。
走破時計(勝ち時計)や持ち時計に着目することで、“穴馬”を4頭見つけることができましたので、紹介します。(^^)/
実例
①パラスアテナ
着目レース
東京9R カーネーションC 3歳1勝クラス 芝1800m 牝 馬齢 2020年5月23日 ☀ -良-
1着 2枠2番 パラスアテナ 2番人気
⑤⑤⑤-① 差し 1分45秒9(上り:33秒3)
2着 6枠6番 セイウンヴィーナス 3番人気
⑤③③-➁ 先行 1分46秒2(上り:33秒9)
3着 8枠8番 カトゥルスフェリス 1番人気
⑦⑦⑦-③ 追込 1分46秒2(上り:33秒4)
仮説
高速馬場とはいえ、1分45秒台の走破時計は優秀で、上がりも最速。
能力が高いことは間違いなし。
次走の“ラジオNIKKEI賞”では、1番人気に推されるも、人気を裏切り4着。
人気薄であれば、絶好の狙い目。
結果
中山11R 紫苑S 3歳OP 芝2000m 牝 馬齢 2020年9月12日 ☁ -稍重-
1着 5枠10番 マルターズディオサ 5番人気
②➁②①-① 先行 2分2秒1(上り:35秒8)
2着 8枠18番 パラスアテナ 10番人気
⑧⑧⑥④-➁ 先行 2分2秒3(上り:35秒6)
3着 8枠16番 シーズンズギフト 3番人気
④④④④-③ 先行 2分2秒3(上り:35秒8)
💴複勝:660円
本来の能力を発揮し、連対確保。
②メイクアンシー
着目レース
中山8R 3歳上1勝クラス ダート1200m 定量 2019年9月14日 ☁ -良-
1着 8枠13番 クインズラミントン 1番人気
⑥⑤-① 差し 1分10秒7(上り:36秒3)
2着 4枠5番 ナリノメジャー 5番人気
①①-➁ 逃げ 1分10秒9(上り:37秒1)
3着 1枠1番 メイクアンシー 7番人気
⑬⑫-③ 追込 1分11秒5(上り:35秒8)
仮説
高速馬場では、持ち時計のある馬が断然有利。
1分11秒5の持ち時計どおりに走れば、一発があっても。
結果
中山12R 3歳上1勝クラス ダート1200m 定量 2020年9月19日 ☁ -良-
1着 5枠8番 コウソクスピード 1番人気
②②-① 先行 1分11秒0(上り:36秒8)
2着 5枠9番 コウユークロガヨカ 9番人気
③③-➁ 先行 1分11秒4(上がり:37秒0)
3着 8枠15番 メイクアンシー 12番人気
④④-③ 先行 1分11秒5(上り:36秒8)
💴複勝:1,080円
持ち時計と同タイムを計時し、馬券圏内を確保。
③オーケストラ
着目レース
福島10R 横手特別 3歳上2勝クラス ダート1700m ☀ -良-
1着 5枠9番 オーケストラ 3番人気
②➁②➁-① 先行 1分44秒8(上り:36秒9)
2着 3枠5番 ロンゴノット 1番人気
①①①①-② 逃げ 1分45秒0(上り:37秒1)
3着 3枠4番 ホッコーライデン 4番人気
③③④③-③ 先行 1分45秒1(上り:37秒0)
仮説
好時計勝ち、しかも先行して上り最速。
同日同条件の1勝クラスの勝ち時計が、1分46秒2。
2勝クラスの勝ち時計の方が早いのは当然としても、かなり優秀な走破時計であることは間違いなし。
同様のレースができれば、昇級即通用の逸材。
結果
中京11R JRAアニバーサリー 3歳上3勝クラス ダート1800m 定量 2020年9月21日 ☀ -良-
1着 2枠3番 ダイアナブライト 6番人気
⑨⑨⑩⑧-① 差し 1分51秒3(上り:37秒4)
2着 3枠6番 オーケストラ 7番人気
⑥⑥⑥⑤-➁ 差し 1分51秒3(上り:37秒7)
3着 1枠1番 ニューモニュメント 1番人気
⑨⑨⑧⑤-③ 差し 1分51秒4(上がり:37秒6)
💴複勝:420円
昇級戦でタイム差なしの連対。
④ロバートソンキー
着目レース
東京2R 3歳未勝利 芝1600m 馬齢 2020年5月30日 2020年5月30日 ☀ -良-
1着 1枠1番 ロバートソンキー 3番人気
⑪⑪-① 差し 1分33秒5(上り:33秒5)
2着 5枠9番 シャトン 6番人気
⑧⑦-② 差し 1分33秒9(上り:34秒2)
3着 7枠15番 ビービーグエル 2番人気
①①-③ 逃げ 1分33秒9(上り:34秒9)
仮説
上がり最速で好時計勝ち。
走破時計の1分33秒5は、同日同条件の2勝クラス、“葉山特別”の2着に相当。(“アオイシンゴ”と同タイム)
未勝利勝ちの身でありながら、2勝クラスの実力。
結果
中京11R 神戸新聞杯 3歳OP 芝2200m 牝 馬齢 2020年9月27日 ☀ -良-
1着 1枠2番 コントレイル 1番人気
⑧⑦⑧⑥-① 差し 2分12秒5(上り:35秒6)
2着 8枠18番 ヴェルトライゼンデ 3番人気
⑭⑭⑮⑯-➁ 追込 2分12秒8(上り:35秒4)
3着 3枠5番 ロバートソンキー 14番人気
⑫⑫⑬⑩-③ 差し 2分12秒8(上り:35秒7)
💴複勝:870円
上がり3位の末脚を発揮し、馬券圏内を確保。
🌟まとめ🌟
メリット
思わぬ“穴馬”を見つけることができる。
デメリット
“走破時計”の価値の見極めが面倒。
“走破時計”の価値の見極め
“コンマ5秒”のプラスマイナスで比較。
“高速馬場”での狙い目
“持ち時計”のある馬をマーク。
🌟最後に🌟
努力なくして成功はありません。
面倒なことをして、初めて報われるのです。
人と同じことをするだけでは、結果を残すことはできません。
ぜひ、“走破時計重視”の競馬予想を試みていただきたいと思います。(^^)/
今回の記事がきっかけで、回収率向上の一助になれば、幸いです。
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