思わぬ穴馬の発見
“前残り”の発生を予見できれば、思わぬ穴馬を見つけることができますので、ぜひ最後まで読んでください。(^^)/
今回の記事で紹介するのは、2021年の“阪急杯”です。
典型的な“前残り”の決着でしたので、サンプルレースとして取り上げます。
“阪急杯”のレース結果
阪神11R 阪急杯G3 4歳上オープン 芝1400m 別定 2021年2月28日 ☀晴 -良-
1着 4枠8番 レシステンシア 1番人気
①①-① 逃げ 1分19秒2(上り:33秒8)
2着 3枠6番 ミッキーブリランテ 10番人気
⑤④-➁ 先行 1分19秒5(上り:33秒8)
3着 7枠13番 ジャンダルム 4番人気
➁➁-③ 先行 1分19秒6(上り:34秒1)
4着 5枠10番 インディチャンプ 3番人気
⑨⑦-④ 差し 1分19秒6(上り:33秒8)
5着 1枠2番 ダノンファンタジー 2番人気
⑪⑩-⑤ 差し 1分19秒8(上り:33秒8)
“インディチャンプ”の末脚が届かない・・・
- 💴単勝:⑧240円
- 💴複勝:⑧140円、⑥860円、⑬340円
- 💴馬連:⑥-⑧5,830円
- 💴馬単:⑧-⑥7,670円
- 💴ワイド:⑥-⑧1,670円、⑧-⑬780円、⑥-⑬6,050円
- 💴3連複:⑥-⑧-⑬20,690円
- 💴3連単:⑧-⑥-⑬82,340円
“前残り”とは
逃げ・先行馬が上位を独占するようなレース
“前残り”の発生要因
今回紹介する“阪急杯”においては、以下の要因が挙げられます。
- 前が止まらない高速馬場・・・・勝ち馬の“レシステンシア”が、1分19秒2のコースレコードで勝利
- 強力な逃げ・先行馬の存在・・・マイル戦でも先行押切が可能な“ミッキーブリランテ”と“ジャンダルム”が出走
- 内回りコース・・・・・・・・・内回りコースは最後の直線が短く、逃げ・先行馬が有利
前が止まらない高速馬場
走破時計が早くなる高速馬場においては、前に行く馬が有利になるため、上りが早い差し・追込み馬であっても、後ろからでは物理的に届きません。
馬場状態が良好なため、前に行く馬も早い上りが使えるからです。
上記“阪急杯”のレース結果をみてわかるように、上位を独占した“逃げ・先行馬”と後続の“差し馬”に上りの差はありません。
G1の安田記念やマイルCSで差し切り勝ちを収めている“インディチャンプ”の上りが“33秒8”、逃げた“レシステンシア”、先行した“ミッキーブリランテ”と同じタイムです。
このような前が止まらない高速馬場では、前に行った馬が有利になるのは当然のことといえます。
強力な逃げ・先行馬の存在
上位に入線した3頭は、マイル戦でも好走実績のある馬でした。
マイル戦から200mの距離短縮となる1400m戦になれば、スタミナに余裕が持てるため、さらにパフォーマンスを上げることができます。
- レシステンシア・・・・・阪神JFG1:1着、桜花賞G1:2着、NHKマイルG1:2着
- ミッキーブリランテ・・・長岡京S:2着、錦S:1着、米子SL:3着、ニューイヤーL:1着
- ジャンダルム・・・・・・デイリー2SG2:1着、京成杯AHG3:3着、ニューイヤーL:1着
逃げ・先行馬の距離短縮は“激アツ”!!
内回りコース
直線が短いため、概して逃げ・先行馬が有利といえます。
逃げ・先行馬の先行争いが激化すると、前崩れが発生する場合もありますが、逃げ・先行馬が強力であれば、後続馬に出番はありません。
“前残り”で狙うべき穴馬
逃げ・先行馬
前が止まらないので、逃げ・先行馬が有利です。
持ち時計のある馬
“前残り”が頻発する場合、高速馬場であることが多いので、持ち時計のある馬が有利です。
レース当日のアプローチ
当日にチェックする項目は、以下の2点です。
勝ち馬の走破時計
上位入線馬の脚質
走破時計が早く、上位入線馬の脚質が逃げ・先行馬であれば、“前残り”が頻発する可能性大です。
“阪急杯”当日のレース結果(芝)
阪神4R 3歳未勝利 芝1800m 牝 馬齢 2021年2月28日 ☀ -良-
1着 4枠7番 シュレンヌ 4番人気
⑮⑮-① 追込 1分46秒6(上り:33秒1)
2着 6枠11番 ミスフィガロ 2番人気
⑭⑫-➁ 追込 1分46秒7(上り:33秒4)
3着 5枠9番 プリュムドール 1番人気
③③-③ 先行 1分46秒9(上り:34秒1)
阪神5R 3歳未勝利 芝2000m 馬齢 2021年2月28日 ☀ -良-
1着 4枠7番 アウスヴァール 8番人気
①①①①-① 逃げ 2分2秒1(上り:34秒6)
2着 5枠10番 アメリカンマッハ 12番人気
➁➁➁➁-➁ 先行 2分2秒1(上り:34秒4)
3着 6枠12番 エイカイステラ 2番人気
⑤⑤⑤③-③ 先行 2分2秒2(上り:34秒2)
阪神8R 4歳上2勝クラス 芝2400m 定量 2021年2月28日 ☀ -良-
1着 6枠6番 アドマイヤポラリス 1番人気
④④④③-① 先行 2分24秒1(上り:34秒2)
2着 2枠2番 ディバインフォース 2番人気
⑥⑥⑤⑤-➁ 追込 2分24秒8(上り:34秒7)
3着 3枠3番 エレヴァルアスール 3番人気
➁➁➁➁-③ 先行 2分24秒8(上り:35秒1)
阪神10R すみれステークス 3歳オープン 芝2200m 別定 ☀ -良-
1着 8枠8番 ディープモンスター 1番人気
⑦⑦⑥⑥-① 追込 2分12秒4(上り:34秒6)
2着 3枠3番 グロリアムンディ 2番人気
⑧⑧⑧⑦-➁ 追込 2分12秒8(上り:34秒8)
3着 6枠6番 モンテディオ 6番人気
⑤⑤⑥⑦-③ 追込 2分12秒9(上り:35秒0)
“阪急杯”当日のレース傾向(芝)
- 走破時計・・・早い
- 有利な脚質・・・ハッキリとした傾向なし
道中のペースによって、脚質の有利不利が変わってくることもあり、この日は、ハッキリとした傾向は現れていませんでした。
ただ、4Rの3歳未勝利、芝1800m戦については、勝ち時計が1分46秒6ですので、かなり早い時計といえます。
この事実に気づいていれば、“高速馬場”を疑うことができたと思います。
高速馬場であれば、逃げ・先行馬が有利になる可能性が高いので、その条件に合致した穴馬を見つけることも不可能ではありません。
🌟まとめ🌟
- レース当日、勝ち時計と上位入線馬の脚質をチェック。
- 走破時計が早く、逃げ・先行馬の活躍が目立つ場合は、持ち時計のある逃げ・先行馬を有力視(距離短縮馬であれば、なお良し。
- 信頼度:勝ち時計>脚質(道中のペースによって、脚質の有利不利は変化するので、勝ち時計を意識する方が、より信頼度が高い)
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